【ちょっと書評】オー!ファーザー(伊坂幸太郎)

オー!ファーザー(伊坂幸太郎)


主人公の男子高校生には父親が四人もいる。
しかもそれぞれが彼を自分の子供だと信じていて、仲良く一緒に暮らしている、なんて設定は、巧いを通り越してズルイ。

DNA鑑定をすればいいんじゃないの?と突っ込みたくなるところですが、そこがどうでもよくなるのは会話の巧さに加え、父親が四人いることのメリットをさりげなく&たっぷりと盛り込んでいるからでしょう。口うるさいだけの親父が四人もいたらたまったものではないでしょうけど、ギャンブル好きの父、博識多才な父、女性の扱いがうまい父、スポーツ万能の父という四人なら、息子としても心強い気がしますもんね。

”四股”をかけていたことになる母親のポジションも絶妙で、物語の前半、あちこちに打たれた布石が、後半になって見事につながっていくという構成は、伊坂幸太郎ならではと言えるのではないでしょうか。

2014年の劇場公開が決定しており、撮影はすでに始まっているようですね。由紀夫は岡田将生、多恵子は忽那汐里。四人の父親は佐野史郎、河原雅彦、宮川大輔、村上淳ですか。岡田将生は2009年公開の「重力ピエロ」にも出演しているので、もしかしたら伊坂さんのお気に入りなのかもしれませんが・・・劇場へはいかないだろうなぁ、たぶん。

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