【ちょっと書評】隠蔽捜査5 宰領(今野敏)

隠蔽捜査5 宰領


大森署署長・竜崎伸也、今度の相手は「要人誘拐」そして「縄張り」――。大森署管内で国会議員が失踪した。やがて発見された運転手の遺体、犯人と名乗る男からの脅迫電話。舞台は横須賀へ移り、警視庁の“宿敵”神奈川県警との合同捜査を竜崎が指揮することに。県警との確執、迷走する捜査、そして家庭でも予期せぬトラブルが……全ての成否は竜崎の決断が握る! 白熱度沸点の超人気シリーズ最新長篇。

主人公の竜崎は
キャリアなのに所轄でハンコを押している。
キャリアなのにノンキャリアの刑事を信頼する。
キャリアなのに現場の判断に任せて責任をとる。
キャリアなのに慣習を次々と壊していく。

「果断」以降はこのキャリアなのに──が生命線となっている「隠蔽捜査」。「疑心」では恋心を描いて新たな面を見せてくれましたが、シリーズ5作目(3.5初陣を含む)の「転迷」までにさすがに慣れてしまった感。で、今回はどうするのかのと思いきや……竜崎の特異なポジションをクローズアップする役目を果たしている伊丹との信頼関係を揺さぶるような構成。次回作も楽しみです。

隠蔽捜査
ところで、この「隠蔽捜査」、ドラマ化されて2014年1月13日(月)からTBS系で放映されますね。2007年、2008年に土曜ワイド劇場(テレビ朝日系)枠で放映された時は、竜崎が陣内孝則、伊丹が柳葉敏郎。今回は竜崎が杉本哲太、伊丹が古田新太。杉本哲太は陣内&柳葉バージョンの2作目で大森署の刑事・戸高を演じていたこともあり、イメージはとしてちょっと遠い気がしていますが、二人とも好きな役者さんなので期待しています。

TBS 月曜ミステリーシアター『 隠蔽捜査 』