さすがに呆れた。

26277963492_f5f49bcf42_bphoto credit: London via photopin (license)

英国が英国であり続けるために行った投票

日本のメディアは短絡的な記事やコメントを横並びで伝えるのが大好き。これはもう、不治の病だと諦めていますが、英国のEU離脱をそろって「内向的」「自国のことしか考えていない」と批判しているのにはさすがに呆れました。前身も含めると1973年から加盟し、「人の移動の自由」を保障している EU の基本原則に基づいて移民を受け入れ、2004年以降の年平均移民者数はそれ以前の10年から倍増の24万人に達しています。

その英国が、移民の増加による国民の税負担、失業者の増加、文化の損失、治安の悪化を問題視して国民投票を実施し、EUから離脱することになったのです。公約が裏目に出た形になったのでキャメロン首相にしてみれば忸怩たる思いがあるでしょうし、国民にも「政策でどうにかできなかったのか」という思いが横たわっているでしょうが、これは英国が英国であり続けるために行った投票。ナショナリズムに基づく投票です。

その結果を「内向的」と批判するということは、英国の存在を認めていないのと同じ。幼稚な日本のメディアは「世界は運命共同体なのに君たちのせいで大混乱に陥ったぞー、景気が悪化するぞー、どうしてくれるんだー」と騒ぎたいのでしょうが、ナショナリズムを否定する者にグローバリズムを語る資格はありません。お得意の憶測と分析で日本への経済的な影響ばかりを報じる方が、よほど内向的だと思いますけどね。

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