【東京都知事選】ジャーナリスト・上杉隆さんに投票します。

tochou2016

知名度で勝てる東京。根拠のない支持を受けて当選するのは!?

東京都知事選が告示されました。
猪瀬直樹、舛添要一の両氏がカネで混乱を招いた事実(その前の石原慎太郎さんは新銀行東京の設立・運用で桁違いの損失を計上していますが)と、参院選で自公が圧勝した流れを踏まえると、最有力は小池百合子さんでしょう。すったもんだの末に自公の推薦を断っていますが、与党側から自らの意思で名乗りを上げたこの人に、女性ならではの目線で政策を進めてもらい、都知事像として定着している辛気くさくて爺むさいイメージを一掃してほしいと考える都民は少なくないはず。

すでに週刊文春が報じているようにカネの面ではクリーンとは言えないようですし、都議会の冒頭解散を宣言するなど影響力を考えない感情的な発言には首をかしげてしまいますが、知名度がものを言いますからね、東京都は。実績もそれなりにあり、公約にも特におかしなところはないので、参院選のように「よくわからないけど投票はする」という都民の根拠のない支持を受けて当選するのではないかと思います。

出馬会見を開いただけで有力候補として扱われているあとの二人は論外でしょう。
増田寛也さんは岩手県知事時代(3期12年)、6,000億余りだった岩手県の公債費を、1兆2,000億円強に膨らませた人物。知事としての手腕は疑わしいどころのレベルではありません。また、総務大臣時代には大都市と地方の税の偏在を埋めるために、都市圏の法人事業税の一部を地方に再分配する「地方法人特別税」を導入しました。

都民の立場から簡単にいえば、これは本来、東京都の税収となるお金を地方に分け与えるしくみです。本人は都知事選出馬会見で「2年間程度に限定するのを前提に導入した」と語りましたが、3年目以降も継続されており、その累計金額はこれまでに1兆円に達しています。舛添さんで大失敗しておいてこんな人を推薦する自公の節操のなさと、何事もなかったかのように担がれる増田さんの厚顔無恥ぶりにはあきれるばかり。この人を都知事にしてしまったら、東京はきっと、世界の笑いものになるでしょう。いや、もしかしたら「なんて心が広いんだ!そんな人たちがいる都市なら住んでみたい!」と賞賛されるかもしれないな……。

鳥越俊太郎さんにいたっては「みんなに都政を取り戻す、新しい都政をつくる仕事をしていきたい」と表明しただけで中味は空っぽ。政策もなければ具体的なプランもない。体の調子がよくなってなんだか気持ちが盛り上がってきたので手をあげたら「待ってました!センセー」と野党の連中に囲まれて担がれてしまった候補です。

いきなり有力候補としてフラッシュを浴びて舞い上がったのかもしれませんが、出馬会見で「改憲への動きを戻していきたい」と国政と都政を混同して語り、自分のことを「あほ」と評してしまう姿をみて「だめだこりゃ」と頭を抱えたのは僕だけではないはず。経験豊富なジャーナリストに違いないのでしょうが、僕はこの人に対していい仕事をしているなあと感じたことがありません。76歳ですか。思い出づくりはよそでやっていただきたいです。

3名のなかから新知事が生まれなければメディアは赤っ恥なんだけど

ということで僕は、上杉隆さんに投票します。
なぜなら、出馬表明と同時に「首都圏直下型地震対策 死者ゼロ」「都内養護老人ホーム 待機者ゼロ」「都内保育所 待機児童ゼロ」という3つのゼロを柱とする7つの公約を掲げ、その具体的な実現策について財源確保の見通しを含めて名言し、選挙の戦い方まで明かした唯一の候補者であるからです。東京オリンピックについては「もう時間は残されていない」と危機感を示し、いたずらに外部に頼らず、優秀な職員の能力を最大限に生かし、五輪の招致に関わった人を呼び戻して組織委員会を再結成すれば予算は削減できると名言。

増田さんが一言も触れなかった「地方法人特別税」等についても一時的に凍結すれば財源が確保できると話し、「東京都のために働きたい」という想いの強さも他の候補者を圧倒しています。加えて言えば、2011年3月の東日本大震災を機に、日本のジャーナリズムがいかに幼稚で閉鎖的であるかということを全国に知らしめた人物でもあり、僕にとっては日本で最も信頼できるジャーナリストのひとりです。

記者クラブ問題をはじめ、メディアの恥部、暗部を指摘し続けてきたために選挙戦ではメディアは頼れない。本人は政策論議を戦わせるためならどこへでも行くと話していましたが、主要メディアは小池、増田、鳥居の3氏以外、候補者として扱うつもりはないようです。やり方があまりにも露骨なので、民主党時代に総務大臣を務めていた原口一博さん、元経産省の古賀茂明さんなどがSNSで不当だと声をあげていますが、これはもう、どうにもなりません。東京MXTVがどこまでバックアップできるか、というところでしょうか。
それでも、ツイッターのフォロワー数は候補者で最多の31万6000人。ミラクル、起きませんかね。

あとひとり、注目している候補者がいます。在特会代表の桜井誠さん。好戦的な人物で、元大阪府知事の橋下徹さんを「ハシシタ」、中国を「シナ」と言って譲らないなど子供じみたところもありますが、主張している内容は正論。「反日感情まるだしで滞在し、日本人の生活を脅かしている外国人に対して、そんなに寛大である必要はない」と言っているのです。「メディアが見て見ぬふりしているから俺が声をあげているんだ!」というスタンスにも僕は共感します。

2012年に一票を投じた自身の愚かさを顧みることなく、”舛添バッシング祭り”に参加した都民の関心は今、そのあたりにはなく、メディアの扱いも上杉さんよりもはるかに小さくなりますので勝つことはないでしょうが「いずれ私の声に耳を傾けざるを得なくなる」というのは、日本の未来像としてあり得ないことではない、と思います。その意味で今回、どのくらいの票を獲得するのか、注目しているのです。

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