史上最強の阪神タイガースの誕生を夢見て。

ラッキーセブンphoto credit: ラッキーセブン via photopin (license)

金本知憲を監督に迎え「超変革」を打ち出した2016年。阪神タイガースは最下位に沈んでいる(7月20日現在)。首位を快走する広島には直接対決で7連敗中である。新体制となり、もうひとつ覇気がないように映る巨人には甲子園でひとつも勝てず、負け越しは13を数える。オールスターを終えた時点でこれでは、もはや優勝はない。

僕自身は優勝の可能性が遠ざかるなか、より集中して観戦している。経済的に余裕がないので生観戦はおろか「スカパー!のプロ野球セット」を契約することもできないが、BSで放送がある日は仕事を早く終わらせてゲーム開始から観ているし、テレビ放送がない日は「radikoプレミアム」で欠かさず聴いている。

高山俊、横田慎太郎、江越大賀、北條史也、中谷将大、陽川尚将、原口文仁、坂本誠志郎。将来を嘱望されて起用された生え抜きの若手野手たちは、思っていた以上に早い時期から存在感を出し、思っていた以上に長く壁にぶつかっている。どうすれば打てるのか。どうすれば勝てるのか。それぞれが悩みながら野球に取り組んでいる姿をみるのが楽しいのである。

3年後、5年後。このなかの誰かが他チームのエースに「手がつけられない」「どこへ投げても打たれそうな気がする」と言わしめる存在になっているとしたら、飛躍のきっかけをつかんだ一年として振り返るのは2016年の、このシーズンだ。もし、彼らが揃ってビッグプレイヤーに育って黄金時代を築くようなことになれば、まさに伝説の幕開けとなる。「育てながら勝つ」ことを目指した金本知憲は、名将として後世に語り継がれることになるだろう。

だからいま、球団と現場に望むのは、覚悟を決めてスタートしたチームづくりを何があっても最後まで貫いてほしいということだけ。ファンの心はひとつではないから他の人が指導者としのて経験が乏しい新人監督の采配を非難しようが、調子が上がらない鳥谷敬の起用に反対しようが知ったことではない(ついでに言えば、7回表の攻撃中にジェット風船を膨らませて観戦を邪魔し「早くおわらせろや」的な雰囲気をつくろうとする人とは一生分かり合えない)。
たとえこれから3年間最下位が続いても、僕は「史上最強の阪神タイガース」が誕生するのを夢見て応援する。

それにしても広島は強い。素質を見込まれていた若い選手たちが泥と涙にまみれながら経験を積んで、揺るぎない自信と技術を身につけた結果だと思う。

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