「フェスタまちだ2017~町田エイサー祭り~」に行ってきました。

「フェスタまちだ2017~町田エイサー祭り~」に行ってきました。

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沖縄市知花青年会を含む21団体が参加!町田に定着したエイサー祭り。

9月9日(土)10日(日)に町田市のメインストリートで開催された「フェスタまちだ2017~町田エイサー祭り~」へ行ってきました。

「エイサー」は本土の盆踊りにあたる沖縄の伝統芸能のひとつで、旧盆の夜、各地域の青年会がそれぞれの型で演舞しながら練り歩くことです。形態はさまざまですが、最もポピュラーとされているのは大太鼓と締め太鼓を中心とした「太鼓エイサー」です。

太鼓エイサーの基本編成は(1)三線(さんしん)を弾き鳴らしながら、民謡やエイサー節を唄い上げ、踊り手のテンポをリードする「地方・地謡」(じかた・じゅうてい)(2)大太鼓を抱えてダイナミックに踊りながら重厚感ある音色で全体のリズムをリードする「大太鼓」(3)大胆かつしなやかな踊りを披露する演舞の花形「締太鼓」(4)奇抜なメイクや滑稽な踊りで雰囲気を盛り上げる「サナジャー」(5)イキガモーイ(男手踊り)(6)イナグモーイ(女手踊り)。

沖縄本島北部では太鼓を使わない青年会もあり、町田エイサーのような大きなイベントには「地方・地謡」がいないため、BEGINなど沖縄出身のアーティストのヒット曲をにのせてポップで独創的なエイサーを披露しているチームも少なくありません。

参考までに書いておくと、町田市でエイサーが行われるようになったきっかけは、1996年。有志数名による「沖縄全島エイサーまつり」の視察です。沖縄市と町田市は1970年頃から福祉交流が行われていたこともあり、「町田の人たちに沖縄のエイサーを見せてほしい」と依頼。その年の「フェスタまちだ」に初めて、沖縄のエイサー団体(沖縄市胡屋青年会)を招きました。

町田エイサーの発足はそれから3年後の1999年。「エイサーによる新しい町づくりを目指したい」「もっともっとエイサーを楽しみたい」という想いが高まり「町田エイサー青海波」と「町田琉」が誕生。その年の「フェスタまちだ」で初めてエイサーを披露しました。

その後、この2団体は地域のちいさな祭りやイベントにも積極的に参加してエイサーの魅力を伝えます。この地道な活動によって「町田エイサー」の規模は徐々に拡大し、31回目を迎えた今回は、150年以上の歴史を誇る沖縄市知花青年会を含む21団体が参加。名実ともに本土を代表するエイサーまつりに成長したと言えるでしょう。

出典:沖縄全島エイサーまつりオフィシャルサイト
出典:町田エイサー青海波

桜風エイサー琉球風車が市民広場に登場。

「フェスタまちだ2017」のエイサー会場は、カリヨン広場、浄運寺、東急、市民広場の4つ(ぽっぽ町田は物販と音楽ライブ、109前は2日目の模擬店)で、初日は市民広場会場に3団体(6公演)が登場。どのチームもこの日のために練習を積んできたことが十分に伝わってきましたが、特に目を惹いたのは「桜風エイサー琉球風車(おうかじエイサーりゅうきゅうかじまやー)」。

桜美林大学の学生を中心とするチームだけあって躍動感と一体感はすばらしく、女性が男手踊りとして勇ましく舞い踊る”タカラヅカ”的なかっこよさもあって、僕は最初の演舞でファンになりました。この日は会場のスペースに合わせて50名での編成でしたが、大通りが会場となる明日は100名で演舞すると聞き、絶対に見に行こうと決めました。

桜風エイサー琉球風車
桜風エイサー琉球風車
桜風エイサー琉球風車
桜風エイサー琉球風車

勇壮で力強い沖縄市知花青年会の”道ジュネー”

市民広場の公演終了後は、沖縄市知花青年会と町田琉による”道ジュネー”へ。”道ジュネー”というのは、各字(地域)の通りをエイサーを踊りながら練り歩く行事。先祖の霊を旧盆初日にお迎えし、青年男女が太鼓を打ち、唄い踊り、指笛を吹いて送るといいます。

この”道ジュネー”を、町田エイサーでは初日の夕刻(15:00~17:00)に開催。今年は原町田大通りの西側を沖縄市知花青年会が、東側を町田琉が担当。休憩時間があるので移動すればどちらも見ることができますが、僕は沖縄市知花青年会をマークして写真を撮ることにしました。

スタート地点は、カリヨン広場から一本東の焼肉店の前あたり。人数は50名ほどでしょうか。挨拶もそこそこに、どこかまったりとした雰囲気を漂わせたまま「イーヤーサーサー」「ハーイーヤー」のかけ声が。しかし、屈強な男たちが抱える大太鼓が一斉に「ずどん!」と入り、締太鼓がそれに呼応してそのサイズからは想像できないような重厚な音色を奏でると、通りの雰囲気は一変。スローテンポの曲に合わせた演舞は勇壮で力強く、サナジャーの指笛を脳髄を揺さぶるほど強烈で――僕はたちまち本場のエイサーに魅了されました。

印象に残ったのは、笑顔がほとんど見られなかったこと。サナジャーの一人は曲の合間に仲間の顔をウチワであおぎながら笑いかけていましたが、大太鼓と締太鼓はどちらかといえば硬い表情で声を張り上げており、6名ほどの女手踊りも口元をきつく結んだままで何かを念じて踊っているような感じ。それが緊張感を与えていたのか、沿道の人たちも彼らの一挙手一投足を食い入るように見つめていました。

勇壮で力強い沖縄市知花青年会の”道ジュネー”
勇壮で力強い沖縄市知花青年会の”道ジュネー”
勇壮で力強い沖縄市知花青年会の”道ジュネー”
勇壮で力強い沖縄市知花青年会の”道ジュネー”

メインストリートで喝采を浴びた「桜風エイサー琉球風車」

翌日は、「桜風エイサー琉球風車」の登場に合わせ、午後から東急会場へ。予告通り100人が結集して道幅の広いメインストリートで披露した演舞は、50人編成だった前日以上の一体感。メンバーどうしが目を合わせて互いの存在を確かめ合う感じがすごくいいのですよ。また、どの団体のエイサーも、ラストに向けてテンポが上がっていきますが(たぶん)、彼らのエイサーはスイッチが入ってからラストまでのスピード感がすばらしく、沿道にはまるでコンサートを楽しむように手拍子をしている人がたくさんいました。

僕以外にもこのイベントで「桜風エイサー琉球風車」のファンになった人はたくさんいたようで、夕刻、模擬店スペースを挟んで隣接する浄運寺会場で行われた最終演舞での歓声は、この2日間で一番と言えるほどでした。すごいと思うのは、そんな雰囲気に飲まれることなく完成度をさらに高めてきたこと。まとまったメンバーで沖縄の「全島エイサーまつり」に参加したり合宿を行ったりできるのは学生ならではですが、そんな活動を通じてエンタテインメント性を追求しているからこそ、多くの観客を魅了できるのでしょう。次回も楽しみにしています。

メインストリートで喝采を浴びた「桜風エイサー琉球風車」
メインストリートで喝采を浴びた「桜風エイサー琉球風車」
メインストリートで喝采を浴びた「桜風エイサー琉球風車」
メインストリートで喝采を浴びた「桜風エイサー琉球風車」
メインストリートで喝采を浴びた「桜風エイサー琉球風車」

桜風エイサー琉球風車

東急会場のトリを務めた「町田琉」

東急会場のトリを務めた「町田琉」も素晴らしかったです。JR町田駅のペデストリアンデッキ下で待機している時から気合いがみなぎっていて貫禄もじゅうぶん。さすがは20年近くにわたって活動を続けている”町田エイサーの顔”だけのことはあるなぁ、と思いながら勇壮なエイサーを楽しませていただきました。
トリのエイサーが、どっぷりと日が暮れた後、カクテル光線が照らし出すメインストリートでできるようならさらに盛り上がるような気がしますが、スケジュールや予算的に難しいのでしょうかね。

東急会場のトリを務めた「町田琉」
東急会場のトリを務めた「町田琉」
東急会場のトリを務めた「町田琉」
町田琉

まとめ~「フェスタまちだ~町田エイサー祭り~」の楽しみ方~

開会式のある2日目が本番と思われている方は多いですが、初日の”道ジュネー”は必見です。来年以降もおそらく沖縄から招聘する青年団と町田の代表が原町田大通りの西と東に分かれて行うはず。休憩時間を利用して移動すればどちらの”道ジュネー”も楽しめますよ。

エイサー会場は、カリヨン広場、浄運寺、東急、市民広場の4つあります。どの会場も徒歩で行き来できる距離にありますが、カリヨン広場、浄運寺、東急会場はほぼすべての団体が交替で演舞を行いますので、じっくりとエイサーを楽しみたい方はひとつの会場に腰を落ち着けて見るといいですよ。お薦めは東急会場の東側席(バス停側)。ベンチが用意されていますしJR横浜駅側は比較的空いています。

チームで注目してほしいのは、沖縄から招聘される青年団(招聘できない場合もあります)を除くと、「町田琉」「桜風エイサー琉球風車」ですね。他にも魅力的な団体はたくさんありますが「絶対に見逃してはいけないチームは?」と聞かれたら、この2チームと答えます。
では、また来年!