【Photoshop】コンデジやスマホで撮影した写真の背景を一眼レフ風にぼかす2つの方法。

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Part1.背景を均等にぼかす

人物写真の背景だけをぼかす方法はいくつかありますが、最も簡単で修正も容易なのはレイヤーマスクでしょう。
では順番に説明します。

(1)編集する画像を開き「レイヤーを複製」でコピーします。ここではレイヤー名を元画像、人物と付けています。

(2)「人物」レイヤーを選択し、「クイック選択ツール」で人物の輪郭を囲み、選択範囲を作成します。もちろん「ペンツール」でもいいですが、いずれにしても後で修正できますので、ここではざっくりでかまいません。

(3)選択範囲を作成できたら、「選択範囲」⇒「選択範囲を調整」でダイヤログを表示。エッジを調整(滑らかに:1 ぼかし:1)をして、出力先を「レイヤーマスク」にしてOKをクリックします。この数値もあとで修正できますのであまり神経質に考えることはありません。画像にもよりますが、1~3px程度の範囲で調整すればいいんじゃないかと。

(4)レイヤーパネルで「元画像」を選択し、「フィルター」⇒「ぼかし」⇒「レンズ」でダイヤログを表示。ソース:なし、形状:六角形、半径:20(この写真ではどこにいるのか分かるよう、ビルの看板などが認識できる程度にぼかしました)、しきい値:245にして、ガウス分布、グレースケールノイズにチェックを入れてOKをクリック。画像全体にぼかしがかかります。

(5)これで、人物がくっきりと浮かびあがります。全体にぼかしがかかかった元画像の上に、人物以外の背景がマスクされた画像が重なった状態です。

(6)最後に、選択範囲をざっくりと作ったために人物と背景の境界部分が曖昧になっているレイヤーマスクを修正します。
レイヤーマスクのサムネイルを選択した状態で、「ブラシツール」を使用します。ぼかしたくないのにぼけている部分(傘と背景の境界にあたる花柄、白のふちどり、骨の出っ張り部分など)は、塗りを白で(文字のカラーを指定するのと同じように)。ぼかしたいのにぼけていない部分は塗りを黒にしてなじませます。これで完成です。これをPSD形式で保存しておけば選択範囲や背景のぼかし具合を何度でも微調整できますPhotoshopの操作を覚え、画像の特徴を生かした処理をマスターするためにもベストの方法ではないでしょうか。

Part2.背景を段階的にぼかす

そしてもうひとつが、背景を段階的にぼかすことで一眼レフの被写界深度を再現する(あくまでも雰囲気的に、ですよ)方法です。

(1)最初の方法と同じく「クイック選択ツール」もしくはペンツールで人物の輪郭をなぞり、選択範囲を作成します。

(2)チャンネルパネルを表示し、下部の「選択範囲をチャンネルとして保存」のアイコンをクリックすると、「アルファチャンネル1」が作成されます。名前を変更しないほうが分かりやすいので、このまま進めます。

(3)さらに「クイックマスクモード」にします。アイコンをクリックすると、チャンネルパネルにクイックマスクがあらわれます。これも名前を変更せず、そのまま進めます。

(4)そして「グラデーションツール」の「菱形グラデーション」を選択します。

(5)「菱形グラデーション」でぼかしたいエリアを選択します。傘の中心や右下の街路樹など、始点をいくつか試してみて、今回は画像の外に始点を設定しました。これは画像の奥行きや光の入り方などによって変えることになります。

(6)チャンネルパネルの「クイックマスク」のサムネイルにグラデーションでの選択エリアが表示されます。

(7)保存したふたつの選択範囲「アルファチャンネル1」と「クイックマスク」を組み合わせます。「クイックマスク」のサムネイルを「Ctrl(Command)」キーを押しながらクリックし、次に「アルファチャンネル1」のサムネイルを「Ctrl(Command)」と「Alt(option)」キーを押しながらクリックします。画面上の選択範囲が変わるのを確認しましょう。

(8)チャンネルパネルでRGBを選択した状態で、「フィルター」⇒「ぼかし」⇒「レンズ」でダイヤログを表示。数値はPART1と同じ。最後に「クイックマスクモード」を解除すれば完成です。

では仕上がりを見比べてみましょう。左がPART1、右がPART2です。PART2の方が、手前になるほどぼかしが弱くなっているのがわかりますか?奥の赤い十字マークのぼかし具合は同じですが、「ドンキホーテ」「ASBee」の文字、街路樹はPART2の方がシャープです。
この構図の画像ならPART1のように背景全体を均等にぼかすだけで十分に効果があります。状況に応じてうまく使い分けましょう(グラデーションの始点を傘の中央に設定すると、仕上がりにほとんど差はありませんでした)。

デジカメ写真のレタッチ・加工が上手くなる本

参考までにお伝えしておくと、PART2の方法は「デジカメ写真のレタッチ・加工が上手くなる本」(高橋としゆき、田中クミコ、藪田鐵也、吉田浩章 著/翔泳社・定価1,800円)に掲載されています(69.背景をぼかす)。僕はこの方法をマスターしたいがためにこの書籍を購入しました(やっぱりリアル店舗での立ち読みは必要です)。そのほかにもデジカメやスマホで撮影した写真をPhotoshopで加工し、「おおっ!」と思わせるような仕上がりにするテクニックが満載(133本)です。

これを駆使してブログやSNSに画像をアップすれば「もしかして一眼レフ買った?」と言われるかもしれません。そこで、はい、と答えられるにこしたことはないのでしょうけど「このくらいのことはPhotoshopでできますよ」と言えれば、それはそれで存在感が増す気がします。クリエイティブ系の仕事では必須と言えるスキルでもありますしね。知っておいて損はないと思いますよ!

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