【WOWOW】海外ドラマ史上に残る傑作かも!?「ブラインドスポット タトゥーの女」

ブラインドスポット タトゥーの女(WOWOW)

既存の要素の新しい組み合わせによって誕生したサスペンス

WOWOWで5月21日にスタートした『ブラインドスポット タトゥーの女』(全23話)。クリエイティブの世界で受け継がれている名言のひとつに「アイデアは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」(ジェームス W.ヤング)というものがあります。

クライムサスペンスにおいて、タトゥーが事件解決の暗号として扱われることはそう珍しくありません。また、記憶喪失の女性が登場する物語も世界中で創作されてきたと思います。でも、ニューヨークのタイムズ・スクエアに放置されたボストンバッグの中から、記憶を喪くし、全身タトゥーに覆われた身元不明の女性が現れる――そんな物語を観たことがある、読んだ記憶がある、という方はまずいないでしょう。

着想の新しさとビジュアル的なインパクトの強さは物語に勢いを与えるようで、もっとも目立つ場所(背中)刻まれていたのがFBI捜査官カート・ウェラーの名前と判明したあとの展開はとてもスピーディです。発生した事件をFBIが捜査するのではなく、女性の全身に刻まれたタトゥーの図柄や数字に隠されたメッセージを解読した先に事件が待っているという流れだから毎回映像にムダがない。23話という長丁場で、すでに続編の制作も決定しているのに最初からこんなに飛ばしてだいじょうぶなのか?と心配になるほどです。

ヒロインのジェーン・ドウ役は、映画「マイティ・ソー」シリーズでシフを演じているジェイミー・アレクサンダー。ときおりマイケル・ジャクソンにしか見えないこともありますが、アクションのキレは抜群で抑揚のない演技もいいですね。タトゥーを描くのに8時間は必要とのことなので、このドラマが彼女の代表作となることを願ってやみません。

FBIのチームメンバーも個性豊か。表向きは団結してジェーンを取り巻く事件の解決にあたりますが、それぞれが仲間にはけっして明かせない闇や秘密を抱えています。この先は事件とは別のところで仲間に対する疑念が生まれ、信頼関係が損なわれていくはず。そのなかで巨大な陰謀にどう立ち向かっていくのか。

ちなみにWOWOWでは「タトゥーの女」という副題が付いていますが、原題の「ブラインドスポット」をそのまま訳せば「盲点」。タトゥーに隠された謎とは意味合いが違う気がしますが、この先に「くそっ。盲点だった……!」と吐き捨てるようなシーンが待っているのでしょうか。楽しみは尽きません。

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